2017年4月14日更新
カミツレ花エキス(カモミラET)化粧品の優れた美白効果!アレルギーや毒性は?
カミツレ花エキス(カモミラET)はカモミールの花から採取されるエキスで、シミの原因となるメラニンや皮膚の炎症を未然に防ぎ、優れた美白効果が期待できる化粧品成分です。あなたの手元にある化粧品にも含まれている成分かもしれませんので、心配なアレルギーや毒性はないのか、といった点も交えてご紹介していきます。
カミツレ花エキス(カモミラET)とは?
カミツレ花エキス(カモミラET)は、植物のキク科であるカミツレの花から抽出されたエキスのことを言います。英語ではカモミールと呼ばれ、化粧品メーカーによって明記は異なりますが、カミツレエキスやカモミラエキス、カモミールエキスなどの名称で記載されています。
このようにさまざまな呼び方がありますが、化粧品メーカーである花王はメラニン色素が生成される働きを10年かけて追及解明し、カミツレの花から美白有効成分を開発して「カモミラET」と明記しています。
カミツレの歴史は古い
今から4千年も前の時代に、バビロニアでは薬草としてカミツレの花が活用されていました。バビロニアだけではなく、ヨーロッパでも民間薬として使用されていましたが、19世紀にはカミツレが日本に初めて持ち込まれて岡山や鳥取で育てられた歴史があります。
あのクレオパトラも愛用
歴史の深いカミツレは、あのクレオパトラが薫香として使用されていたとされるほど、愛用され続けてきた植物でもあります。また、シャンプーの材料としても用いられるカミツレは、髪のツヤを保つために使われたり、リラックスを感じられる香りから心身の疲れを癒すものとしても使用されてきた花でもあるのです。
カミツレ花エキスの効果
カミツレ花エキスは優れた美白効果が期待でき、1999年に医薬部外品の有効成分とされ、厚生労働省に認可された実績があります。なぜ高い美白効果が期待できるのでしょうか?
メラニン色素を初期の段階で排除
カミツレ花エキスには、メラニンを作る段階の前に発生する情報伝達物質のエンドセリンという物質の動きを抑える働きがあります。
このエンドセリンは、紫外線などの外部刺激を受けた際に発生するもので、メラノサイトを活性化させてしまう働きがありますが、エンドセリンの働きを抑えることによって、メラニンの生成を抑制し、シミの改善や予防に効果を発揮してくれるのです。
高い抗炎症作用の力
シミの原因となるものには、紫外線だけではありません。その他の原因では、皮膚の炎症も一つの原因となっており、炎症が起きると過度にメラニンが作られてしまうことが理由となって、シミに繋がることもあります。
カミツレ花エキスには抗炎症作用があるため、皮膚の炎症を抑えながらメラニンが過剰に作られるのを阻止してくれる働きがあるのです。
カミツレ花エキスの効能は?
美白効果がバッチリのカミツレ花エキスですが、他にもどういった効能があるのかチェックしていきたいですよね。日常の生活に取り入れられる点もあるため、必需品としている方もいます。
リラックス効果+催眠作用
カミツレ花エキスにはリラックス効果が高いこともありますが、興奮を鎮める鎮静作用や、良い質の睡眠を促す催眠作用がある利点もあります。現代ではパソコンやスマートフォンが浸透したこともあり、質の良い睡眠が取れないだけではなく、ストレスを消化できないまま朝スッキリ起きられない眠りの質が低下している方が多いため、現代人にとって嬉しい作用の一つです。
風邪や便秘・下痢に効果あり
消炎鎮痛作用のあるカミツレ花エキスは、皮膚や粘膜の炎症を抑える働きをするため、初期の喉の痛みや鼻の痛みを伴う風邪に効果があります。また、腹痛を和らげて便秘や下痢の改善にも効果を期待することができます。
毒性やアレルギーの心配
植物や花から採取されるエキスと聞けば「体に良さそう」とイメージを持つ方は少なくないかと思いますが、自然なもので作られているからこそ思わぬ危険が潜むこともあるのです。
カミツレ花エキスは化粧品に含まれており、人によっては毎日肌に付けている場合もありますから、毒性やアレルギーが出ないのかしっかりと確認することは非常に重要です。
心配し過ぎるほどではない
カミツレ花エキスの毒性やアレルギーの心配ですが、どちらも比較的低いものだと考えられています。その理由は、美容皮膚科やエステサロンでも多用される場面が多いからで、危険性を考慮しても心配し過ぎることはないと言えるでしょう。
でも完全に安心ではない
私たち人の皮膚は一見皆同じように見えていても、どういったものに反応を起こすのかは人それぞれです。カミツレ花エキスは毒性も低く、カブレなどのアレルギー反応が出にくいものではありますが、植物性の化粧品にアレルギーを起こす方にとっては一転して、毒物になる恐れもあります。万一、使用中にトラブルが出たら使用を中止し、医師の診断を受けることを忘れないようにしましょう。
カミツレ花エキス(カモミラET)は長い歳月をかけて完成したもの
化粧品メーカーによっては明記の仕方がさまざまで同じ成分だったとしても見分けが付かない場合があり、混乱することもあります。しかし、肌に直接触れるものだからこそしっかりとどういった成分なのか知ることは大切な肌を守ることに繋がりますから、カミツレ花エキスが含まれているかどうか確認してみてくださいね。
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