2017年5月16日更新

ラウリン酸が危険ってホント?シャンプーや石鹸に含まれる本当の実態とは

ラウリン酸とはあの一躍有名になったココナッツオイルの中や母乳に含まれる成分で、その効能や効果には驚くべきものがあります。普段何気なく使っているシャンプーや石鹸の中にも含まれていることもありますから、毒性などの危険がないのかといった点も交えてご紹介していきます。

  1. 目次
  2. ラウリン酸とは?
  3. ラウリン酸の効能とは?
  4. 女性に嬉しい効果はあるの?
  5. 毒性などの危険はどうだろう?
  6. ラウリン酸は生命力の象徴

ラウリン酸とは?


あまり馴染みのない成分ですが、ラウリン酸は産まれたての赤ちゃんに与える母乳の中にも含まれています。生後間もない赤ちゃんには体の中で病原菌やウイルスと闘う程の抵抗力や免疫力がないのはご存じかと思いますが、そんな力のない赤ちゃんの体を母親からもらう母乳のラウリン酸で強化しているのです。

ココナッツオイルにも含まているラウリン酸

ココナッツオイルと言えばダイエットや健康で良いとテレビで紹介されてからと言うもの、その存在は世間にかなり浸透しました。そんなココナッツオイルにも含まれるラウリン酸は、脂肪酸の種類に分けられ、現在ではシャンプーや石鹸の中にも配合されています。

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ラウリン酸の生命力の強さ

ラウリン酸を摂取すると赤ちゃんの免疫力を高めて病気になりにくい体にしますが、それは赤ちゃんだけではなく、大人の体にも同様のことが言えます。

年を重ねていけば生活環境やストレスなどの変化によって免疫力が低下したり、風邪にかかりやすい体になることは充分あるので、私たちの体を内側から強くしてくれるラウリン酸に生命力の強さを感じてしまいますよね。

ラウリン酸の効能とは?

年齢を問わずに使える点では素晴らしいラウリン酸ですが、他にはどういった効能があるのか気になりますよね。赤ちゃんが産まれて最初に母乳として出てくる初乳というものに多く含まれている成分でもありますから、期待は高まるでしょう。

抗菌作用と殺菌作用

免疫力の向上に役立つラウリン酸は、非常に抗菌作用と殺菌作用が強い成分でもあります。どういった化学物質が入っているか分からない成分は例え殺菌・抗菌作用があっても大切な赤ちゃんに使うことはできませんよね。ラウリン酸は母親の体から作られるものでもありますから、天然の成分で安心できます。

また、ラウリン酸は口から摂取した際、唾液に含まれる酵素の力によってモノラウリンという成分に変化します。この成分は、腸の中に存在する悪玉菌を撃退し、善玉菌の働きを活性化させるために様々な栄養素を吸収しやすい状態にしてくれるのです。

肌の常在菌の変質にも対応

ラウリン酸は殺菌と抗菌に優れた効能を持つことは先ほどご紹介しましたが、私たちの肌にいる常在菌にも効能を発揮します。皮膚に必ずと言って良いほど存在する菌のことを「常在菌」と呼びますが、この菌は顔の汚れを糧として生きるもののため、悪い影響を及ぼす菌ではありません。

反対に皮膚を清潔に保つ働きもあるのですが、常在菌は時として外の空気中に漂っている雑菌と接触すると変質してしまう場合もあります。その変質した常在菌は、目の粘膜や肌に攻撃的になってしまう恐れがありますが、ラウリン酸はそういった体が危険だと感じるものから身を守る役割があるのです。

女性に嬉しい効果はあるの?


ラウリン酸の効能には驚くべきものが多々ありましたね。体にかかる菌の影響を減らし、体内の免疫力をアップさせてくれる点を見ると肌に与える良い効果はあるのでしょうか?早速見ていきましょう!

便秘や下痢に効果を発揮!

女性は便が規則正しく出ない便秘気味の方が多いですよね。ラウリン酸はそんな腸内環境が良くない腸に力を発揮し、便秘や下痢の症状を解消してくれます。免疫力をつかさどる器官は腸が70%をも占めると言われていますから、強く、健康な体作りをしたければまずは腸内環境を整えていくことが間違いのない方法と言えるでしょう。

免疫力アップ=美肌をGET

肌トラブルには様々なものがありますが、具体的な例を挙げるとニキビや赤み、痒みなどといったものでしょう。敏感肌の方は特に異常を感じやすいですよね。そんな肌トラブルにもラウリン酸は美肌になる手助けをしてくれます。

免疫力が向上する点だけ聞けば、健康になるといったイメージしか湧きませんが、実は免疫力が上がれば必然的に肌の免疫力も上がっていきます。その結果、肌に起きていたニキビなどが改善され、美肌になるというわけです。

近頃、肌の調子が良くないと感じる方はラウリン酸を試してみたら症状がスッと消えた、といったこともあります。スキンケアを念入りにしても中々改善しない場合は、単純に免疫力の低下から起きているものかもしれません。

毒性などの危険はどうだろう?


母乳やココナッツオイルに含まれているということもあり、あまり危険なイメージはありませんが、毒性の危険はあるのでしょうか?シャンプーや石鹸に普通に配合されているものですから、あなたが現在使っているものにも含まれている可能性は充分にあります。

ラウリン酸は天然の脂肪酸

ラウリン酸の成分は天然由来となっていますので、毒性の心配をするほどのものではないでしょう。ラウリン酸はシャンプーや石鹸に使われていますが、その理由は「泡立ちが良くなる」ことにあります。誰しも泡立ちが良ければきちんと洗浄できている実感を感じることができますから、ラウリン酸の使い勝手の良さは使用者の満足のいく感覚を実現したと言えるでしょう。

「ラウリン酸配合!」宣伝には注意する

ラウリン酸が配合されていることを大々的に謳い文句として使用しているところもありますよね。「ラウリン酸配合!」と表示されていれば購入意欲もかき立てられます。しかし、実際にラウリン酸を使って皮膚に何らかの異常が出たとします。その場合、「ラウリン酸が入っていたから異常出た」のだと感じるでしょう。

しかし、石鹸などの中には界面活性剤という成分が含まれていることもあります。この界面活性剤は洗浄力に優れているため、良く汚れを落としてくれるのですが、その反面刺激が強い場合もあります。ラウリン酸配合のもので肌に異常が出た場合は、まず界面活性剤の有無を確認すると良いでしょう。

ラウリン酸は生命力の象徴

ラウリン酸は様々な場面で使われていることもあり、納得のいく驚くべき効果や効能があります。私たちが普段使っているシャンプーや石鹸にも含まれていますから、成分表記で見つけた時に是非参考にしてみてくださいね。