2017年4月10日更新

合成ポリマー使用化粧品は安全!?毒性と危険性が心配!

合成ポリマーとは、合成樹脂や合成ゴムのことを言います。合成で造られていて変質や腐敗しない原料のため化粧品に多く使われていますが、毒性や危険性がないのかどうか気になりますよね。合成ポリマー使用と不使用の化粧品の違いについてもご紹介します。

  1. 目次
  2. 合成ポリマーとは
  3. 合成ポリマーの毒性・危険性
  4. 合成ポリマーフリー(不使用)の化粧品
  5. まとめ

合成ポリマーとは

合成樹脂、合成ゴム、合成セルロースを総称して合成ポリマーといい、ごく微量でクリーム状の化粧品を作ることができます。やわらかい触り心地なので化粧品の中でも乳化剤としてよく使用されています。

合成ポリマーの役割

合成ポリマーと化粧品はあまりなじみがないように感じますが、そもそも合成ポリマーはどういった役割を果たすのでしょうか。

合成ポリマーは油との親和性がとても高く、大量の水を抱え込むことができるのが特徴です。化粧品であれば、化粧水や乳液・クリームなどに合成ポリマーが含まれていることが多くあります。

合成ポリマーは水分を吸収する役割をもっているので、化粧品だけではなく赤ちゃんのおむつなどの繊維に加工されて市場に多く出回っています。

水溶性ポリマーとは?

天然のポリマーであるヒアルロン酸・ゼラチン・キサンタンガムといった成分と同じように、水に溶けるポリマーを水溶性ポリマーといいます。

合成ポリマーの一種であるカルボマーといった水溶性ポリマーがよく化粧品に使われています。

粘土が高く、増粘剤・ゲル化剤として使用されていますが、天然のポリマーと構造自体は同じようになっております。また、水溶性の合成ポリマーにおいては、界面活性剤とは異なる原理の合成界面活性剤です。そのため、界面活性剤とは違った面での働きをします。

▽カルボマーの参考記事はこちら
カルボマーとは?化粧品に含まれる成分だけど毒性や安全性は?

なぜ化粧品に合成ポリマーが入っているの?

上でご紹介したように、合成ポリマーを化粧品に入れることで、簡単にやわらかさ・とろとろした感じをつけることができるのです。そして、肌につけるとべたつかずに、すぐつるつるした手触りにしてくれる効果を持っています。

これは錯覚なのですが、合成ポリマー入りの化粧品を使うと、ビニールで肌を覆ったかのようにつるつるします。この効果を発揮させるために、化粧品に合成ポリマーが使われているのです。

合成ポリマーの毒性・危険性

お肌がつるつるになるのは良いですが、ビニールで肌を覆うのって実際にどんな状態なのでしょうか。毒性や危険性があるのかどうか、肌に影響がないのか気になりますよね。

コンディション悪化

合成ポリマーは、お肌に対して、ハリがでるような感覚やリフティング効果を感じさせます。しかし、それは同時にお肌をビニールで覆うかのような閉そく感を持たせるという危険性があります。

お肌を覆ってしまう効果がある以上、お肌のコンディションを悪化させる・崩しやすくするといった可能性があります。

潤い不足と高い密着性

合成ポリマーの配合された化粧品を使い続けることによって、お肌本来のセラミドが減ってしまい、それによってお肌が自力で潤いを保つことができない、とても弱い肌質になってしまうのです。

同時に、合成ポリマーはお肌に対する密着性がとても高いので、簡単に落とすことができません。強力なクレンジング剤を使うことによって洗い流すことができますが、それによってさらに潤いを不足させてしまう可能性があります。

無添加化粧品といえど、合成ポリマーがふんだんに使われている化粧品を使用した場合の問題点はしっかりと把握しておく必要がありますよね。また、際立った毒性はないにしても、お肌に関するいくつかの危険性が心配になるところです。

合成ポリマーフリー(不使用)の化粧品

お肌に対して直接的な毒性や危険性はないにしても、後々お肌のコンディションに問題が出てくる合成ポリマー。多くの化粧品に使用されているようですが、合成ポリマー不使用の化粧品にもメリットデメリットがあるのでしょうか。

合成ポリマーフリー化粧品のメリット

合成ポリマー不使用であるため、お肌に被膜感を感じません。フラットな感覚で使用感が良いためか、お肌のノリが良くなったりします。

合成ポリマーを使わずに、特殊加工をしたミネラルなどでお肌に張りを与えてくれます。アンチエイジングには欠かせないフラーレンやペプチドといった美容成分が配合されているので、合成ポリマー不使用であっても、お肌に対してしっかりとした効果を発揮してくれます。

▽フラーレンの参考記事はこちら
フラーレンの用途と効果は?歴史が浅いけれど毒性はあるの?

合成ポリマーフリー化粧品のデメリット

合成ポリマー不使用なので、塗った後すぐのツルツル感は持っていません。商品によりますが、潤いを与えるためにペタペタとした感覚になるものもあります。

合成ポリマー不使用であるからか、みずみずしいという潤いを感じることは少ないです。ですが、塗ったあとに乾燥するということがあるわけではありません。

まとめ

お肌に対して毒性や危険性はないものの、お肌のコンディションを崩してしまう可能性のある合成ポリマーですが、お肌をツルツルにしてくれるというのも事実です。

もちろん、合成ポリマーフリーの化粧品もたくさん存在します。自身のお肌の状態をどのようにしていきたいのか、個々の好みによって使用が左右されるところです。

合成ポリマー不使用の化粧品を探すのはなかなか難しいことですが、お肌に張り付く感じが苦手という方は探してみるのも良いかもしれませんね。