2017年3月14日更新

βカロテンを多く含む食品って?肌や体に与える驚くべき効果

βカロテンはお肌のアンチエイジングはもちろん、その高い栄養価値と抗酸化作用であらゆる病気を予防してくれる大事な成分です。1日に必要な摂取量を摂ることで、効果を最大限に享受できます。そんなβカロテンを多く含む食品や、肌にもたらす効果や効能などを交えてご紹介していきます。

  1. 目次
  2. βカロテンとは?
  3. βカロテンを多く含む食品
  4. 健康面でのβカロテン効能
  5. βカロテンの摂取量に注意はあるの?
  6. おわりに

βカロテンとは?

ビタミンaに変貌を遂げるβカロテン

βカロテンはカロテン類に属すカロテノイドの種類の一つです。βカロテンの最大の特徴は、体内で摂取した際、体の状態によってビタミンaへと変貌を遂げます。また、この成分は小腸壁に吸収される際、ビタミンaに換えられるために「プロビタミンa」と呼ばれることも。

そのため、βカロテンを多量に摂ってしまってもビタミンaに変換されたり、ビタミンaに換えられなかったβカロテンは吸収後、排出されていくため、過剰摂取の心配をすることもないのが特徴です。

βカロテンがもたらす美肌効果

βカロテンが肌にもたらす効果としては、その高い抗酸化作用にあり、加齢による肌の老化を防いでくれます。顔だけではなく、体全体の美肌効果に繋げてくれますから、美肌を作り上げる過程で重要な肌の新陳代謝力もアップしてくれ、肌のカサつきや日焼けで負った肌ダメージを軽減する力を持っています。

粘膜を保護

βカロテンやビタミンaが体に与える最大の特徴としては、粘膜の保護が挙げられます。どちらの成分も体の粘膜を守る力があるため、粘膜である口内でのトラブルを予防し、口内炎や歯周病、さらに歯茎の腫れなどを改善してくれる役割を持っています。

βカロテンを多く含む食品

βカロテンが多く含まれていそうなものをイメージするとまず思い浮かぶものは「にんじん」ではないでしょうか?もちろんにんじんにも含まれていますが、βカロテンはさまざまな野菜や果物に含まれているのです。

緑黄色野菜や柑橘系、果物

βカロテンが多く含まれてるものは、緑色やオレンジ色、黄色などの色彩が濃い見た目にも栄養価が高そうなものに多く含まれています。代表的な食材を挙げると、にんじん、かぼちゃ、モロヘイヤ、ホウレンソウ、みかん、メロン、スイカなどに多く含まれており、どの食品も色鮮やかで濃い色をしていることが分かります。

脂質と一緒に食べると効果的

βカロテンは油に溶けて後に吸収される過程を辿ります。そのため、脂肪性である栄養素ゆえに、摂取方法を工夫すればβカロテンを効率良く摂取、吸収することができるのです。βカロテンを多く含む食品を口にする場合、調理法は生のままではなく、熱を加えて炒めたり、油と一緒に調理して食べるようにしましょう。

健康面でのβカロテン効能

βカロテンには加齢を原因とする肌トラブルを回避し、アンチエイジング効果がありますが、健康面でもその高い栄養価値と抗酸化作用であらゆる病気を予防してくれる体に優しく、嬉しい成分なのです。

白内障・夜盲症の改善と予防

白内障と夜盲症という病気は眼の病気であり、現在高齢者を主にその数は非常に急増傾向にあります。白内障は、視力低下の症状だけではなく、悪化すると失明の原因に繋がる恐ろしい病気でもあります。欧米では失明原因となるこの白内障が恐れられていますが、βカロテンの抗酸化作用とビタミンaの粘膜増強作用が力を発揮し、眼病予防や症状が早まるのを遅らせる効能があります。

また、夜盲症は、薄暗い空間で視力が非常に低下して見える病気で、物が見えずらくなる病気です。夜盲症になる原因は、目の中にある光を認識する網膜の働きが鈍くなることで起こります。年を重ねて老化を体が感じてくるとまず先に目に異常が出てくる場合が多いですから、目の中にある器官にも影響が出ることは避けられません。ですが、こういった夜盲症にも老化を食い止める働きのあるβカロテンが効果を発揮し、動きが鈍くなってしまった網膜にも効果の期待ができるのです。

がんの危険を低下する

現代の日本人の死因となる病気といえば、真っ先にがんと答える方が多いでしょう。今や避けて通れないほど急増したがんは日々の健康意識が大切です。βカロテンは、体の中で発生する活性酸素の働きを抑制することによって、細胞の損傷やがん細胞の発生を抑えてくれる役割をしてくれるのです。

βカロテンの摂取量に注意はあるの?

美肌に効果があったり、病気の予防・改善を促すβカロテンはたくさん摂取しても良いのでしょうか?健康や美容に良いと分かれば多量に摂取したくなるものですから、βカロテンの摂取量について見ていきましょう。

緑黄色野菜からの摂取は問題なし

何事にも定められている摂取量というものですが、実はβカロテンには明確な摂取量は定められていません。βカロテンは口から摂取しても体内で消化・吸収がされにくい成分であるため、摂取しても1/3、または1/6程度しか小腸に吸収されず、残りは体の外に排出されてしまうのです。そのため、吸収される量が少ないことから経口摂取量が定められていないのです。
しかし、βカロテンは不足したビタミンaに変換しますが、このビタミンaにはしっかりと摂取量が定められています。目安としては、成人男性では4000μg、成人女性が3600μg程度となっていますが、βカロテン自体は摂取後、体内で蓄積され、不足したビタミンaに変換されますからβカロテンの過剰摂取は心配しなくて良いでしょう。

βカロテンサプリは摂取量に注意が必要!

野菜や果物からβカロテンを摂取するのは良いですが、サプリメントのみから大量に摂取してしまうと、期待できるはずの本来の効果を得ることができなかったり、体にとって有害なものになってしまう恐れがありますから。サプリメントでβカロテンを摂取したい場合は量に注意するようにしましょう。

おわりに

βカロテンは高い抗酸化作用で体の中から健康と美容に良い役割をしてくれます。正しく摂取し、吸収の手助けをする油と熱を加えればさらに効率の良い摂取ができますから、正しい食べ方で美味しく健康な食生活を心がけたいですね

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