2016年11月17日更新

皮膚科のケミカルピーリング、効果を実感できる回数は?ピーリングでつるつるたまご肌に♡

ニキビ肌の救世主といわれるケミカルピーリング。なかなか消えてくれないニキビやクレーター状になってしまったニキビ跡にも高い効果を得られると評判です。興味はあるけど、なかなか一歩踏み出せない……そんな方の為にまとめてみました。

  1. 目次
  2. ケミカルピーリングとは?
  3. ケミカルピーリングの効果
  4. ケミカルピーリングの種類
  5. ケミカルピーリングの効果を実感する回数や期間
  6. ピーリング後は肌が無防備

ケミカルピーリングとは?

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ケミカルピーリングとは薬剤を用いて肌表面の古い角質を溶かし取り除くことで、肌の生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)を整えることです。それによって、美肌に近付くことができます。しつこいニキビ跡など、あらゆる肌トラブルに効果的な美容方法のひとつです。ゆで卵の薄皮を向いたような、つるつるたまご肌に近付けると人気です。

ただし、老化などが原因でターンオーバーが遅れている場合にのみ有効です。元々ターンオーバーが正常な方に効果はないどころか、かえって炎症を起こすなど、肌荒れの原因になる恐れがあるので止めましょう。

毛穴が開いて化粧のりが悪かったり、クマやくすみ、そばかすなどが気になり始めたらケミカルピーリング試してみるとよいでしょう。

ケミカルピーリングの効果

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人間の肌は古い角質が蓄積すると、ターンオーバーが正常な周期(28日)で行われません。その為、ニキビやくすみ・そばかすなどの肌トラブルが発生してしまいます。ケミカルピーリングにより、正常なターンオーバーを促す事で、肌が新しく生まれ変わる周期をも正常化するので、結果として美肌作りに役立ちます。

ケミカルピーリングの効果として挙げられるのは、

  • 頑固なニキビ肌の改善、ニキビ跡、クレーターを薄くする
  • 色素沈着によるそばかす・肝斑・クマの解消
  • 毛穴の黒ずみ、老廃物の除去
  • くすみを取り、肌を1トーン明るくする
  • 加齢によるたるみや小じわの改善
  • 背中のニキビや毛孔性苔癬

まずは古くなった角質や老廃物を取り除くことから美肌作りはスタートします。

ケミカルピーリングの種類

ピーリングでは、酸を直接肌に塗ることで、化学的に角質を溶かしていく「角質剥離の薬剤」を使用します。美容皮膚科でケミカルピーリングを施術する際は、グリコール酸や、サリチル酸乳酸を用いてのピーリングが主流となります。

サリチル酸

サリチル酸の方がグリコール酸よりも強力な為、少ない施術回数でも効果を期待できます。ただし、アスピリン喘息などのアレルギーのある方はサリチル酸を利用できない為、注意しましょう。

サリチル酸ピーリングは、ニキビができやすい体質でピリピリした刺激が苦手な方にオススメです。ピーリング以外でも、皮膚の角質をやわらかくしたり、水虫の白癬菌を減らしたり、イボやウオノメなどを治したりするのにも使用されています。

サリチル酸の中にも、サリチル酸エタノールとサリチル酸マクロゴールがあります。サリチル酸エタノールは、肌を削るので効果はとても高いのですが、肌への浸透力が強過ぎて日本人の皮膚とは相性が悪く、副作用や皮膚への負担も大きいです。対して、サリチル酸マクロゴールは、角質層のみに浸透しますので、血液まで薬剤が吸収される事もなく、結果副作用も少なく、安全に使用できるといわれています。現在、サリチル酸ピーリングで一般的なのはサリチル酸マクロゴールになります。

グリコール酸

グリコール酸ピーリングは、フルーツ酸を用いた薬剤で原料はサトウキビです。皮膚内部に浸透し、表皮の細胞を活性化する作用があるので、肌内部のコラーゲン、エラスチンの生成を促してくれます。その結果、肌のハリや弾力、保湿効果も期待することができます。

しかし、ピーリング作用が弱く、ピリピリとした刺激も感じやすいので、ピーリングすることによって肌トラブルなどの副作用を起こす恐れがあります。その日の肌の状態によって薬剤の濃度を調節できる利点もありますので、サリチル酸とどちらが適しているか、医師と相談してみると良いでしょう。

また、自宅で安全にできるケミカルピーリングとして、乳酸を用いたものがあります。こちらはグリコール酸よりも肌に浸透しないので、肌への負担や刺激が少なく、炎症を起こしにくいです。皮膚の浅い層で作用するので、ニキビ跡、シミやクマなどの色素沈着に効果的です。

ケミカルピーリングの効果を実感する回数や期間

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サリチル酸を用いる場合は月に1回程度、グリコール酸を用いる場合は2週間に1回程度行います。サリチル酸の方が費用は高めですが、施術間隔を考えると、グリコール酸と大差ありません。

目に見えて効果が出るまでには個人差や程度の差もありますが、1回の施術だけでは効果が薄いので、半年から一年間程、回数にして5回から10回程続けてみると良いです。

ピーリング後は肌が無防備

ピーリングで古い角質を除去した肌はとても無防備な状態です。初夏から晩秋までの時期は紫外線も多いので、ピーリング中はいつも以上に日焼けしないように気を付けてお肌を守りましょう。だんだんターンオーバーが正常化されていけば、それにともなって肌の状態も改善されていく事でしょう。