2016年12月12日更新
リンパの流れを良くする方法 ~リンパを流して巡り美人~
身体中の老廃物を拾って排出してくれるリンパ。このリンパの流れが滞るとどうなるのでしょうか。毎日の生活の中で、何気なく続けられるリンパの流れを良くする方法をご紹介します。
リンパの流れが滞るとどうなるの?
頭の先から足の先まで、全身を隈なく巡っているリンパ管ですが、リンパは非常に滞りやすいのです。
例えば血液は、心臓のポンプで全身を流れますが、リンパにはポンプがありません。リンパは筋肉運動でのみ流れることができるのです。また血液は全身を巡るまでの時間が40秒と言われていますが、リンパ液は全身を巡るまでに早い人で12時間もかかるのです。
リンパの役割は、大きく分けて2つあります。
病気に負けない身体造り
リンパ液の役割の一つは、細菌やウィルスを退治してくれることです。不要な細菌やウィルスをリンパ液が運び、リンパ節で無害化させ尿として外に排出します。
リンパの流れが良いということは、ガンや風邪など未病を防ぎ、自然治癒力を高めるのです。
老廃物の排出
もう一つの役割は、身体の中の老廃物の回収です。不要になった細胞をリンパ管を通して集めていきます。もちろん脂肪やセルライトも老廃物のひとつ。脂肪を排出し、代謝を高め太りにくい身体を作るのです。
また、余分な水分の排出を助けるので、冷え性の改善にも繋がります。リンパの流れを良くすることは、良いことずくめなのです。
リンパが詰まることで起こる身体の不調
リンパが詰まると様々な不調が出てきます。思い当たることはありませんか?
身体に起こる不調
- むくみ
- 冷え
- 肩こり
- 腰痛
- 免疫力の低下
- セルライトが増える
- 頭痛
心に起こる不調
- 自律神経の乱れ(自律神経の乱れから、生理不順や不妊、鬱なども引き起こします)
リンパを流しやすくする運動は?
生まれたばかりの赤ちゃんを思い浮かべてみてください。赤ちゃんは常に手足をバタバタさせて遊んでいますよね。実はこの行動は、リンパの流れを良くしているのです。赤ちゃんは寝たきりなので、そのままだとリンパがながれてくれないからなのです。
また犬や猫はどうでしょうか。4本足で歩いていますよね。だから動物はリンパが詰まらないのです。
同じ姿勢で何時間も仕事をしていたり、疲れているからとダラダラと横になってばかりいる人は、やはりリンパが詰まりやすいです。そんな時に役立つリンパの流れる運動や生活習慣を身に付けましょう。
やっぱりストレッチ!
入浴後や寝る前に、ストレッチすることがおススメです。
リンパは筋肉運動でしか流れないため、ストレッチで筋肉を伸ばしてあげるのです。痛いくらいする必要はありません。気持ちいいくらいのストレッチをして、常に身体が開いている状態を意識してください。
とにかく動く!
自分で隅々リンパマッサージが出来ればいいのですが、手の届かない場所だってありますよね。1カ所、2カ所と自分の気になるパーツのリンパを流しても、あまり意味はありません。全身流して初めてリンパの流れがよくなるのです。
いつも専門のサロンに通うわけにもいかないし…という場合は、とにかく動くことです。ウォーキング○時間!とか、ジムに週○回行く!とかでなくて構いません。
いつもより少し多めに歩く。
お掃除を念入りにしてみる。
子供や旦那さんに「○○取ってきて~」ではなく、自分で動く。
何時間もPCに向かって仕事をしていたら、1時間に1回は肩を回す。
これだけでも、毎日動くことを意識していればリンパの流れは良くなります。
あまり良いイメージのない「貧乏ゆすり」も、実はとっても効果的なのです。
リンパの流れを良くするツボ
リンパマッサージの中でも、ツボを意識したものは「経絡リンパマッサージ」と言います。
「経絡」とは東洋医学。リンパマッサージは西洋医学。二つを融合させたものを「経絡リンパマッサージ」と言います。
経絡リンパマッサージのやり方
ツボは身体中にたくさんあります。自分の気になる効果のあるツボを親指でゆっくりと押します。痛気持ちいいと感じるくらいの圧です。
リンパ節は大きなところで5カ所あるので、ツボを押し擦るような圧で老廃物をそこから1番近いリンパ節に流すイメージでやりましょう。
5大リンパ節
- 鎖骨下リンパ節 鎖骨部分
- 頸部リンパ節 首の付け根、耳の下あたり
- 腋窩リンパ節 脇の下
- 鼠経リンパ節 足の付け根
- 膝窩リンパ節 膝の裏側
▽セルフ・リンパドレナージュのやり方こちら
“痛い=効果あり”は大間違い!セルフ・リンパドレナージュのやり方をプロが伝授!
まとめ
いかがでしたか?
リンパを流すことは、決して難しいことではありません。普段、よく運動する人や絶えず動き回っている子供はリンパが詰まることは少ないのです。
日常の生活を少し見直せば溜めこまない身体を作っていけますよ。またむくみが気になるからと、水分を摂らないのは良くありません。水分をたくさん摂って排出しやすくすることも、とっても大切なことです。
ケガをしている個所をマッサージしたり、体調が悪いのに運動するなど無理は厳禁ですよ。
ぜひお試しくださいね。