2016年12月12日更新
エストロゲンを増やす食べ物・サプリ・漢方で、女性特有の不調を一気に解消!
女性ホルモンの一つエストロゲン。女性の体に作用するホルモンです。月経や産後、そして閉経後に訪れる更年期障害はこのエルトロゲンの分泌の減少が原因で、女性の体は色々な不調をうったえてきます。ここではエストロゲンに効果的な食べ物やサプリ、そして漢方薬をご紹介しましょう。
エストロゲンの正体
女性ホルモン“エストロゲン”
エストロゲンとは女性ホルモンの一種です。別名を卵胞ホルモンとよび、卵巣から分泌されています。このエストロゲンの分泌により、妊娠時には子宮内膜を厚くして受精しやすくなります。また、しなやかで柔らかい丸みをおびた女性らしい体型を形成する働きもしてくれます。
このエストロゲンが減少すると、月経前にはイライラしたり、生理痛や頭痛、不安に陥るなどの症状があらわれます。更年期にあたる女性の不快な色々な症状は、このエストロゲンの減少からくるものです。妊娠中の女性はエストロゲンの分泌も増え、子宮内を守り、母乳の準備に備えますが、出産後はこのエストロゲンが激減するため、出産後の女性に「うつ症状」が多く見られるのは、このホルモンの減少が原因となり起こる症状なんです。
女性に生まれてきたからには、このエストロゲンを上手に分泌して、女性特有の問題を解決し、健康に美しく生活したいものです。エストロゲンが快適に分泌されると、肌のうるおいも増し、美しさも増すといわれています。
生活の中でエストロゲンを上手に分泌するために、日常とる食べ物の選び方でエストロゲンをコントロールしてみましょう。簡単にとれるサプリメントと漢方も後ほどご紹介します。
エストロゲンを増やす食べ物・食品
生命維持となり、体の基本をつくる食べ物。女性ホルモンのエストロゲンを上手に分泌するため、日々どんな食べ物を心がけて摂取していけばよいのでしょう。実はこんな身近な食べ物でした。
大豆類
大豆類には植物性のエストロゲンが豊富に含まれています。大豆に含まれているイソフラボンは植物性のエストロゲンです。大豆イソフラボンは大豆の胚芽に多く含まれているポリフェノールの一つで、体内において、女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをすることから、植物性の女性ホルモンとよばれています。産後や更年期における女性特有の悩みを改善し、エストロゲンが持つ効果と同様に美肌の効果もあります。
代表的な食品:
納豆、豆腐、味噌、厚揚げ、おから、枝豆、きな粉、ゆば、油揚げ、もやし
ざくろ
ピカピカの赤いきれいな実のザクロにも植物性のエストロゲンが多く含まれています。その構造は女性ホルモンと同じ化学構造をしていると研究結果で出ているほどです。古来から、「美しい女性はざくろを好んで食べる」といわれ、「美の食品」として注目されています。成分はたんぱく質やビタミン、葉酸、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リンや鉄など女性には嬉しい成分が豊富に含まれていますが、さらにエストロゲンとなる成分も含まれていて、不妊の改善を促す効能や更年期症の改善、そして美肌効果も期待できる食べ物です。
山芋
ぬるぬる感があり、調理しにくい食べ物ですが、山芋の中にはたくさんエストロゲンを促す成分が含まれています。山芋の成分にはもともと酵素、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、カリウムが豊富に含まれています。ネバネバしたところはムチンとよばれ、その成分はたんぱく質の向上に効果があります。しかし山芋は熱に弱い食べ物なので、できるだけ火を使わず、生ですりおろすなどして食べるとより効果的です。
エストロゲンを増やすサプリ
仕事柄、食生活が不規則になりがちの方は、サプリでエストロゲンの分泌を調整しましょう。
エクエル
大塚製薬より販売されているサプリです。エクオールという成分を含んでいます。女性の健康と美容をサポートするといわれるエクオールとは、大豆イソフラボンが由来となる成分を含んでいて、エストロゲンが減少した時にあらわれる女性の不快な症状の改善に働きかけてくれます。
大塚製薬が大豆に含まれるイソフラボンの研究を重ね、その過程で大豆のイソフラボンと腸内細菌からうまれたエクオールという成分が、女性の悩みを解決する成分とわかり、独自の技術で大豆を乳酸菌で発酵させてエクオールという成分をつくりだし、サプリにした商品です。月経や妊娠後のホルモンのみだれや、更年期におけるエストロゲンの減少に効果的なエクエルは1日4錠の服用が勧められています。
基本のサプリ
キッコーマンから販売されているエストロゲンを補うサプリの一つです。キッコーマンが長年研究を重ね、植物由来のエストロゲンといわれる大豆イソフラボンをより体内に吸収されやすくし、ぶどうの種子から抽出したポリフェノールの中でも、キッコーマンが独自の技術で開発した、より優れたプロアントシアニンを含有しています。このほか100gのイワシの約3倍ものビタミンDと、100gのホウレン草の約2倍もの葉素を含んだサプリです。疲労感、不眠、イライラなど、エストロゲンの減少を伴った女性、特に更年期当たる時期にあらわれる症状改善に喜ばれているサプリです。使用量は1日2錠です。
漢方でエストロゲンを整える
小林製薬では生薬の研究が盛んに行われ、漢方・生薬を使用した女性健康薬が販売されています。また漢方は自分の症状にあてはまる漢方薬を選んで服用することをお勧めします。
命の母A
小林製薬から販売されている更年期の時期にあたる女性向けの漢方・生薬です。小林製薬では、女性保健薬として扱っています。閉経後、卵巣機能の低下により、卵巣で造られている女性ホルモンの一つ・エストロゲンの量が減少することでおこる、イライラ・不眠・不安感などの精神的な症状から、のぼせ・体がだるい・冷え・頭痛・肩こり・疲れやすさ・腰痛・立ちくらみ・動悸・めまいなどの症状の改善してくれます。
13種類の生薬と11種類のビタミンが配合されており、エストロゲンの分泌の低下からくる不快な症状を、不足しがちなビタミン類をしっかりと取り入れ栄養バランスを整えることから新陳代謝の改善、疲労回復、血液の流れをよくして、カルシウムやタウリンをバランスよく配合した漢方の一つ。生薬にはケイヒ・シャクヤク・ブクリョウ・トウキ・センキュウ・ソウジュツのほか7種類の生薬から配合されています。1回4錠、1日3回服用することがすすめられています。
命の母ホワイト
エストロゲンの減少の激しいのは、閉経後の45歳~55歳くらいの年齢の女性に多く見られますが、エストロゲンの減少はこの時期だけではなく、20歳代~40歳代の女性で、月経時の生理痛や頭痛、憂鬱、イラつきも、女性ホルモンのバランスの崩れによるものとされ、その時期の女性の不調を改善する生薬としてすすめられている生薬です。小林製薬より販売されており、女性の心と体に健康をもたらす女性健康薬です。
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
疲れ、めまい、動悸、頭痛、手足のしびれを感じる方
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
体力はあるが、ホットフラッシュやのぼせを感じる方
加味逍遥散(カミショウヨウサン)
イライラや精神不安、不眠を感じる方
食べ物やサプリそして漢方でエストロゲンの分泌を上手に促そう
食べ物を工夫することでエストロゲンの分泌を上手に促すことに越したことはありません。月経や産後、また更年期において、不快な症状を感じた時は食べ物にちょっと気をつけてみましょう。また上手にサプリや漢方を利用して、毎日のホルモンバランスを整えてみましょう。
しかし食べ物にしてもサプリや漢方にしても過剰摂取にはご注意くださいね。過剰に摂取すると、体は「エストロゲンがたくさん分泌されている」と感知してしまい、もともと体でつくられるエストロゲンの分泌を少なくしてしまう恐れがあるので、摂取量には気をつけてください。女性ホルモンのバランスを整え、健康に美しくお過ごしくだい。