2017年2月1日更新
ワキガの手術は保険適用が常識!気になる費用相場は?
意外と自覚症状がない人が多いというワキガ。友人や彼氏から指摘されて大ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。ワキガの特異な臭いは周りに不快感を与え、誰よりも本人のストレスになったり、精神状態にダメージをあたえかねません。ワキガを治す治療法や保険適用の費用相場をまとめました。
まずはワキガを正しく理解しよう
誰にも言えずに悩まないで。まずはワキガについて冷静に理解してみましょう。
腋臭症(えきしゅうしょう)という病気です
ワキガとは、汗が原因で発する臭いにおいです。ただ、フツーの汗臭いにおいは「エクリン汗腺」からその成分の99%が水分として出るのですが、ワキガは「アポクリン汗腺」という違う汗腺から、白いタンパク質や資質を含んだ汗が出ます。
このたんぱく質や脂質がワキに潜む雑菌によって分解されることで、異臭となるワキガが発生するのです。
先天性なので自分ではどうにもできない
アポクリン汗腺から出る汗の量は、自分の好きな食べ物や運動が好きなことが原因ではありません。遺伝子により産まれる前から決まってしまうため、自分ではどうすることもできないのです。
ワキガの治療法
先天性腋臭症にも、勿論治療法はあります。アポクリン汗腺から出る汗の量を正しく診察し治療を行いましょう。
手術しない程度なら
クリニックで汗を抑える塗り薬が処方してもらえます。出てしまった汗のにおいを抑える薬、汗を分泌する量を抑える薬等があります。
また、少し臭いという程度の場合は、ボトックス注射で汗の分泌量を抑えたり、レーザー脱毛でアポクリン汗腺とわき毛を焼き破壊することでワキガ臭の汗の量を減らしたり、脱毛による細菌を繁殖抑制することでにおいを抑える効果を発揮します。
手術で臭いのもとから取り除く方法
明らかにワキガの臭いが強い場合は、手術によりワキガを根絶することが一番効果が高いです。
ワキガの手術って、どうなの?
皮膚科や形成外科などで手術は可能です。意を決してまずは専門医師に相談から。
手術方法もいろいろあります
「アポクリン汗腺を根絶する」という点に於いて手術をするのは同じですが、大別すると医師が目で直接見ながらアポクリン線を切除する方法と、機械がアポクリン線を除去する方法とがあります。
傷跡が残ることを気にして手術方法を決めてしまわず、治癒するためには自分はどの方法が適切なのか、を第一に考えることをお勧めします。
自分に合った手術でも、無臭無汗になることはありません
手術後は完全に治ったように思えても、アポクリン線が切除しきれていなかったり、アポクリン線が自己再生を行った場合などは以前と同様とまではいかなくとも、ある程度臭いが発生することがあります。
また、精神的な緊張による発汗は手術では直りませんので、永久に無臭になり汗をかかなくなる、という誤解は禁物。アナタの気にならない程度まで回復できればゴールです。制汗はエチケットと考えましょう。
▽どうしても切りたくない人はこちら
ミラドライでノースリーブ美人♡ミラドライのワキガ・多汗症・脱毛効果に迫る!
手術料金や保険適用は?
気になるのはその手術費用。あまりに高額だと手術に踏み切れず、いつまでも辛い思いをすることになりますので、事前にきちんと知っておきたいところです。
健康保険は適用できる?
現在多くの皮膚科、形成外科などワキガ手術を行うクリニックでは、健康保険が適用されています。
ですが、病院によっては自由治療と位置付けて、健康保険適用外となっている場合もありますので、まずは自分がどこの病院に行くのかを決めて、その病院がワキガ手術を健康保険適用としているかどうかについて、電話で聞いたりインターネットで調べましょう。
一般的に剪除法(せんじょほう)という、メスを使って切開する手術方法においては健康保険が適用されるようです。が、病院によって適用範囲が異なります。健康保険の適用があるのと無いのではかなり費用に差が出ますので、必ず事前に確認を。
料金はどのくらい?
健康保険が適用できる場合は、両脇の手術で3万円から5万円という場合が多いようです。
一方で健康保険が適用除外だった場合は、10万円から40万円と、手術方法や病院によって金額にかなり開きがあります。
料金の差は10万円単位になると大きいですが、お値段で手術方法を決めることはお勧めしません。自分に合った手術法でない場合、治癒を感じられなかったり、何度も再発し総額が膨らんでしまったりするからです。
健康保険の適用が確認できたら、自分に合った治療法を信頼できる医師と話し合いましょう。
ワキガに悩んでいるなら費用を確認して手術を
自分で治せないワキガは、悩みの種になります。小さいころからワキガが発症している場合はいじめられたり辛い思いをしてきたかもしれません。毎日自分のにおいの事が頭から離れずうつ病になってしまう精神状態にまで追い込まれてしまうこともあり得ます。
現在の医療は非常に発達しており、ワキガは治せる病気になってきています。自分のわきの状態と最適な治療方法について専門医師と相談するときに、費用についてもしっかり確認しながら、手術に臨みましょう。
ワキガでない人も汗臭いにおいはするものです。ワキガを気にせず楽になり、楽しい毎日を送ってくださいね。